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Sustainability
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剥離紙の製造工程における
VOC*大気放出量をゼロへ

*VOC:Volatile Organic Compoundsの略称。
大気中で気体状となる有機化合物の総称。

「剥離紙の無溶剤化への取り組み」の写真
「剥離紙の無溶剤化への取り組み」の写真
「剥離紙の無溶剤化への取り組み」の写真
「剥離紙の無溶剤化への取り組み」の写真

OUR VISION

人に、地球に、より良い製品を。
環境負荷を低減するための
製品製造に努めています。

2050年カーボンニュートラル実現に向けて、リンテックグループでは
CO2排出量削減をはじめとした、環境負荷低減に向けて取り組んでいます。
中でも、当社製品のひとつ、ラベルなどの粘着製品の裏側に台紙として貼り合わされている剥離紙は、
製造工程において、有害なVOC(揮発性有機化合物)が発生することが大きな問題となっていました。
リンテックでは長期ビジョン「LINTEC SUSTAINABILITY VISION 2030」において
「VOCの大気放出抑制」を注力テーマの一つに掲げ、VOC排出量を抑える剥離紙の無溶剤化を推進しています。

OBJECTIVE

2030年までに剥離紙の
無溶剤化率100%を目指す

VOC排出量削減に向けて、2021年には無溶剤型剥離紙用の塗工設備を熊谷工場に導入しました。2023年3月期の剥離紙の無溶剤化率は生産量ベースで64%となっており、これを2030年までに100%とすべく、まずは2023年度、剥離紙の主力生産拠点である熊谷工場と三島工場で生産する剥離紙すべて(一部特殊品を除く)を無溶剤タイプに切り替えていく考えです。

MERIT

無溶剤型剥離紙のメリット

  • 環境に関わる法令規制の遵守

    国内外における環境関連法律や規制を遵守し、定められた制限物質への対応を行っています。また原材料の環境負荷物質含有調査を実施し、必要な情報を顧客に開示しています。

    「無溶剤型剥離紙のメリット」のイラスト
  • VOC削減に貢献

    リンテックグループの剥離紙製造工程におけるVOC大気排出量は434t(2022年3月期)。剥離紙を無溶剤型に切り替えることで、VOC排出量を低減することができます。

    「VOC削減に貢献」のイラスト
  • 高品質な製品の安定供給

    2021年に無溶剤型剥離紙用の塗工設備を熊谷工場に導入しました。製品の機能性は変わりなく、これまでと同様にご使用いただけます。

    「高品質な製品の安定供給」のイラスト

DIFFERENCE

溶剤タイプと無溶剤タイプ
の製造工程の違い

剥離紙は、ベースとなる紙にシリコーンと有機溶剤を混ぜた剥離剤を塗工し、粘着面から綺麗に剥がせるようになっているのが特徴です。新塗工設備により、有機溶剤を使用しなくても、基材へ剥離剤の塗工が可能になりました。

「右にスワイプ」のイラスト
「溶剤タイプと無溶剤タイプの製造工程の違い」の説明図 … 溶剤タイプ/1.剥離剤を塗工する:有機溶剤を剥離剤に混ぜて塗工しやすくする 2.剥離紙を乾燥させる:乾燥させる時に有機溶剤が蒸発しそれを燃焼させることでCO2が発生(VOC発生→燃焼処理→CO2発生) 3.剥離紙が完成  NEW無溶剤タイプ/1.剥離剤を塗工する:有機溶剤を使わずに紙基材に剥離剤を塗工する 2.剥離紙を乾燥させる:剥離剤を紙基材へ定着させる(VOC発生なし) 3.剥離紙が完成
「3.剥離紙が完成」の写真

FACILITY

環境対応設備の導入を
推進しています

有機溶剤を処理する際に発生する熱を蒸気として回収・再利用する排熱ボイラーの導入、自家消費型の太陽光発電システムの設置など、リンテックグループでは脱炭素に関わる設備投資を推進すると共に、無溶剤化に向けた取り組みを一層推進し、さらなる環境負荷の低減に努めてまいります。

「コージェネレーションシステム」の写真
コージェネレーション
システム
「排熱ボイラー」の写真
排熱ボイラー

CONTACT

お客様の製品に合わせて
無溶剤化に対応いたします。
まずはお気軽にご相談ください

無溶剤型剥離紙への切り替えを検討中のお客様、
無溶剤型剥離紙に関するご質問などは、お問い合わせフォームでも受け付けております。